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シンガポール中銀、次期長官にチア氏指名 来年初めにメノン氏と交代へ

9月4日、シンガポール通貨庁(中央銀行に相当)は、次期長官として人材開発省のチア・ダージウン事務次官を指名したと発表した。2017年撮影(2023年 ロイター/Darren Whiteside)
Chen Lin
[シンガポール 4日 ロイター] - シンガポール通貨庁(中央銀行に相当)は4日、次期長官として人材開発省のチア・ダージウン事務次官を指名したと発表した。
5月に再任されてさらに2年の任期を務める見通しだったラビ・メノン長官が年末に退任し、来年1月1日からチア氏が後を引き継ぐことになる。長官在職が10年を超えるメノン氏が、予定より早く退く理由は明らかにされていない。
チア氏は以前、18年間にわたって通貨庁に勤務し、金融政策遂行や準備資産運用など主要業務の幹部も経験している。
通貨庁は、コロナ禍の後いち早く金融引き締めに動いた中銀の一つで、2021年10月以降の5回の政策決定時にいずれも引き締め策を実施したが、今年4月は現状維持を採用した。
市場関係者の間では、長官が交代しても政策運営方針に大きな変更はないとの見方が出ている。