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米シンガポール外相会談、悲観的なミャンマー情勢認識を共有

シンガポールのバラクリシュナン外相(写真左)は、ミャンマーの政治情勢は2021年の軍事クーデター以来改善の兆候が見られないとの見解を示した。ワシントンでブリンケン米国務長官(写真右)と会談した後に述べた。資料写真、2022年8月、代表撮影(2023年 ロイター)
[ワシントン 16日 ロイター] - シンガポールのバラクリシュナン外相は、ミャンマーの政治情勢は2021年の軍事クーデター以来改善の兆候が見られないとの見解を示した。ワシントンでブリンケン米国務長官と会談した後に述べた。
シンガポールが加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)はクーデター以降、ミャンマー軍政がハイレベル会合に出席するのを禁止している。
バラクリシュナン氏は記者会見で、情勢に進展がないことはミャンマー軍政高官とかかわる時期ではないことを意味するが、現在ASEAN議長国のインドネシアはミャンマーの「広範囲なステークホルダー」と接触していると述べ、クーデター反対派との協議に言及した。
その上で「最終的には全勢力が交渉の座に着く必要がある。どのくらい時間がかかるかは分からない。前回ミャンマーで一定の民主主義が実現するまで25年かかっている。そこまで長引かないよう望む」と述べたが、依然「悲観的」だと付け加えた。
一方、ブリンケン氏も同調し、米国はASEANによるミャンマー問題への取り組みを支援すると言明。「われわれ全員が軍政への適正な圧力をかけ続けるとともに、反対派の関与方法を模索していくことが重要」と述べた。