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インドネシア、5月貿易黒字は3年ぶり低水準 減少続くとの見方も
6 月15日、インドネシア統計局が発表した5月の貿易統計は、黒字額が約4億4000万ドルと2020年4月以来の低水準となった。写真は2021年1月、ジャカルタで撮影(2023年 ロイター/Willy Kurniawan)
[ジャカルタ 15日 ロイター] - インドネシア統計局が15日発表した5月の貿易統計は、黒字額が約4億4000万ドルと2020年4月以来の低水準となった。輸出と輸入はいずれも予想に反して増加した。
黒字額はロイター調査のエコノミスト予想(30億2000万ドル)を大幅に下回り、4月の39億4000万ドルから急減した。
輸入は前年同月比14.35%増の212億8000万ドル。市場予想は11%減だった。資本財の輸入が60%以上増加した。
輸出額は0.96%増の217億2000万ドル、予想は8.7%減だった。
プルマタ銀行のエコノミスト、ジョスア・パルデデ氏は貿易黒字が年内はさらに縮小し、通年で380億─430億ドルと昨年の545億ドルを下回ると予測した。
「米国や中国といった主要貿易相手国の景気減速リスクが今後、輸出に課題となる」と述べた。
メイバンク・インドネシアのエコノミスト、Myrdal Gunarto氏は今月施行されたインドネシアのボーキサイト禁輸措置も輸出に打撃を与えると指摘した。