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ローマ教皇が教会法改定、一部ミサ奉仕での女性の役割を明文化
ローマ教皇フランシスコは1月11日、教会における女性の役割の一段の平等を図る新たな措置として、教会法を改定した。具体的には、祭壇奉仕者(侍者)や聖体拝領時の配布、専任の第1朗読担当などに女性を選出できるようになった。6日、バチカンで撮影。提供写真(2021年 ロイター)
[バチカン市 11日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは11日、教会における女性の役割の一段の平等を図る新たな措置として、教会法を改定した。具体的には、祭壇奉仕者(侍者)や聖体拝領時の配布、専任の第1朗読担当などに女性を選出できるようになった。
この改定は、自発教令の形をとった使徒的書簡「スピリトゥス・ドミニ」(主の霊)として発表したもので、実際には多くの国ですでに実践されている女性の役割を教皇が明文化した格好。
ただバチカン(ローマ教皇庁)は、この改定は「司祭叙任とは明確な一線を画す」と強調、将来女性の司祭就任を認めることには直接つながらないとしている。
教皇は書簡で、すでにこれらの役割において奉仕している女性について、「安定と公的認知」をもたらしたかったと述べた。
これまでにも、教皇は財政や外交、博物館長などの重要な任務に女性を相次ぎ任命。助祭就任の許可を求める女性の声を受け、初期カトリック教会における女性助祭の歴史を検討する委員会を設置した。
現在、助祭は男性のみ就任が認められている。助祭は司祭同様に聖職者で、ミサをあげることはできないが、教会の名のもとに説教や教育を行うことや、洗礼を授けること、結婚式、通夜、葬儀の司式のほか、教区長を務めることも認められている。