ニュース速報

ワールド

米税制改革法案、共和党上院議員2人が変更要求

2017年12月15日(金)07時11分

 12月14日、米税制改革法案を巡って、共和党の上院議員2人が14日、子供の税額控除の変更を要求した。2人はマイク・リー、マルコ・ルビオ(写真)各氏。9月撮影(2017年 ロイター/Aaron P. Bernstein)

[ワシントン 14日 ロイター] - 米税制改革法案を巡って、共和党の上院議員2人が14日、子供の税額控除の変更を要求した。

トランプ大統領が推し進める法案通過に障害となる可能性が出てきた。

2人はマイク・リー、マルコ・ルビオ各氏。リー氏の報道官は、税額控除規模の拡大に向け、同僚議員らと協議を行っている。

同報道官やワシントンポストの報道によると、リー氏が現状の法案に対する態度を決めておらず、ルビオ氏は税額控除が一段と拡大されなければ反対する方針という。

子供の税額控除拡大は、子供を持つ労働世帯の減税につながる。

共和党がまとめている税制改革案は、企業や富裕層に有利な内容となっており、関係者によると、一部の議員の間で懸念が浮上している。

土壇場で法案の内容を修正した場合、代わりの税収をどのように確保するのかも、不透明になっているという。

ホワイトハウスは、子供の税額控除を巡って、引き続きルビオ氏と協議する方針を示している。

上院財政委員会のハッチ委員長は、上院の採決がおそらく18日になると発言。ルビオ氏の懸念に対処できることを期待すると述べた。

ボブ・コーカー上院議員(共和党)は、税制改革法案が財政赤字の拡大につながるとの懸念を改めて表明。

スーザン・コリンズ上院議員(共和党)も、税制改革法案に医療保険制度改革法(オバマケア)見直しが盛り込まれたことなどを理由に、法案を支持するかどうか態度を表明していない。

上院共和党から3人以上の造反者が出れば法案を可決できなくなる。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米建設支出、1月は前月比0.2%減 集合住宅が減少

ビジネス

TSMC、米に1000億ドル投資か CEOがトラン

ワールド

独西部マンハイムで車が群衆に突っ込む、2人死亡 運

ワールド

仏英、1カ月のウクライナ部分停戦を提案 米側は謝罪
MAGAZINE
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
2025年3月11日号(3/ 4発売)

ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニストの「軌跡」を追う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Diaries』論争に欠けている「本当の問題」
  • 3
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 4
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 5
    バンス副大統領の『ヒルビリー・エレジー』が禁書に…
  • 6
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 7
    米ウクライナ首脳会談「決裂」...米国内の反応 「ト…
  • 8
    世界最低の韓国の出生率が、過去9年間で初めて「上昇…
  • 9
    生地越しにバストトップがあらわ、股間に銃...マドン…
  • 10
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天才技術者たちの身元を暴露する「Doxxing」が始まった
  • 3
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほうがいい」と断言する金融商品
  • 4
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 5
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 6
    イーロン・マスクのDOGEからグーグルやアマゾン出身…
  • 7
    「絶対に太る!」7つの食事習慣、 なぜダイエットに…
  • 8
    東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教…
  • 9
    ボブ・ディランは不潔で嫌な奴、シャラメの演技は笑…
  • 10
    日本の大学「中国人急増」の、日本人が知らない深刻…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中