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訂正:インドネシア中銀が金利据え置き、ルピアの安定維持を表明

2015年08月19日(水)10時44分

 8月18日、インドネシア中央銀行は、市場の予想通り政策金利のBIレートを7.50%に据え置いた。写真はジャカルタ中心部にあるインドネシア中央銀行。2013年7月撮影(2015年 ロイター/Enny Nuraheni)

[ジャカルタ 18日 ロイター] - インドネシア中央銀行は、市場の予想通り、政策金利のBIレートを7.50%に据え置いた。マルトワルドヨ中銀総裁は会見で、金融政策の焦点は通貨ルピアの安定と表明した。

インドネシア中銀は今年2月にBIレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げて以降、6会合連続で政策金利を据え置いている。

同国経済は6年ぶりの低成長に落ち込んでいる。ただ、米国が利上げに転じた際には市場の動揺や資本流出が予想されるため、景気刺激に向けた政策緩和にはこうしたリスクとのバランスをとる必要がある。

中銀は、預金ファシリティー金利(FASBI)も5.50%に、貸出ファシリティー金利も8.00%にそれぞれ据え置いた。

ワルジョ副総裁は「安定の維持と、経済成長支援のバランス維持に努めている」と述べ、成長鈍化には緩和的なポリシー・ミックスで対応する考えを示した。

マルトワルドヨ中銀総裁は、ルピアは「過小評価されている」と強調した。ルピアはこの日、1ドル=1万3848ルピアに下落した。

インドネシア中銀は、ルピアを「懸命に防衛」しているとし、外為・債券市場でのプレゼンスを引き続き維持する、との方針を示した。

中銀は、投機筋のルピア売りを抑制すべくオペを最適化し、短期的な過剰流動性を吸収すると発表。具体的には、銀行との外為スワップの回数を週2回から1回に減らすほか、9カ月物(訂正)と12カ月物の中央銀行証書の発行を増やす。また、店頭で2万5000ドル以上の外貨を購入する際に、より多くの書類提出を義務付け、既存の規制を強化する。

エコノミストらは、インフレが落ち着くなか中銀には一段の利下余地があるとみているが、政策調整は緩やかなペースになると予想している。

キャピタル・エコノミクスのアジア担当エコノミスト、ガレス・レザー氏は「中国の人民元切り下げに対する市場の反応という点で、最悪の状況は脱したようだ。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の引き締め再開により、ルピアは今後も圧迫される可能性がある。こうした状況を踏まえると、追加利下げは非常に緩やかなペースになるだろう」との見方を示した。

*英文の訂正により、本文8段落目の「6カ月物と12カ月物の中央銀行証書の発行を増やす」を「9カ月物と12カ月物の中央銀行証書の発行を増やす」に訂正します。

ロイター
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