ＥＣＢ、利下げ継続の公算 リスクには慎重に対応へ＝副総裁

　１月１５日、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のデギンドス副総裁（写真）は、インフレが予想通り緩和すれば利下げを継続するが、貿易摩擦や債務懸念などのリスクに直面した場合は慎重に対応する必要があるとの認識を示した。２０２３年１０月、キプロスのニコシアで撮影（２０２５年　ロイター/Yiannis Kourtoglou）

[フランクフルト １５日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）のデギンドス副総裁は１５日、インフレが予想通り緩和すれば利下げを継続するが、貿易摩擦や債務懸念などのリスクに直面した場合は慎重に対応する必要があるとの認識を示した。

マドリードで開催されたイベントで、「今後発表される指標がＥＣＢの基本的な見通しを裏付けるものであれば、政策方針は明確だ。われわれは金融政策の引き締め度合いをさらに弱めていくと予想している」と述べた。

同氏はリスクとして深刻な世界貿易摩擦、財政政策を巡る不確実性、地政学的緊張の再燃を挙げ、「慎重さ」が必要と指摘した。