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米当局がモスコビシ前仏経済相らを盗聴、ウィキリークス再び暴露

2015年06月30日(火)13時08分

 6月29日、内部告発サイト「ウィキリークス」は、米国の国家安全保障局(NSA)がフランスの元経済相2人の会話を盗聴し、輸出契約や貿易、予算に関する情報を得ていたことを示す機密文書を公表した。写真はモスコビシ前経済相。18日撮影(2015年 ロイター/Francois Lenoir)

[パリ 29日 ロイター] - 内部告発サイト「ウィキリークス」は、米国の国家安全保障局(NSA)がフランスの元経済相2人の会話を盗聴し、輸出契約や貿易、予算に関する情報を得ていたことを示す機密文書を公表した。

2002年作成で12年に更新された文書によると、盗聴対象となったのは、バロワン元経済相とモスコビシ前経済相(現・欧州委員会の経済・財務担当)。NSAはオーストラリア、英国、カナダ、ニュージーランドの諜報機関に、フランスの通信、電力、原子力などに関する約20億ドル相当の輸出契約についての情報を収集するよう、要請していた。具体的な企業名は明らかにされていない。

また別の文書は、モスコビシ前経済相と社会党議員が電話で、フランスのさえない経済状況や予算交渉について話し合った内容を暴露している。

ウィキリークは23日、NSAがフランスの歴代大統領の会話を盗聴していたと暴露。モスコビシ氏はその際、もし自身が盗聴の対象になっていたとしたら「ショックだ」と述べ、事実であれば米当局からの説明が必要だと指摘していた。

仏経済・財政・産業省、NSAと国家情報長官はともにコメントを拒否した。

ロイター
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