日経平均は5日続伸、米株高を好感 イベント控え手掛けにくさ

4月30日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比205円39銭高の3万6045円38銭と5日続伸して取引を終えた。写真は、都内の株価ボード。 4月15日、東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Noriyuki Hirata
[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比205円39銭高の3万6045円38銭と5日続伸して取引を終えた。前日の米国市場での株高を好感した買いが優勢となった。決算や米経済指標発表などのイベントを控えて手掛けにくさが意識された一方、決算などを手掛かりにした個別物色は活発だった。
日経平均は米関税政策を巡る各国との交渉の進展への期待から米株高となったこと流れを引き継いで106円高で寄り付いた後、戻り待ち売りに押されマイナスに転じる場面もあったが、大引けにかけて上値を伸ばした。市場では「米株先物が大引けにかけて下げ幅を縮小したことが、投資家心理の支えになった」(東海東京インテリジェンス・ラボの仙石誠シニアエクイティマーケットアナリスト)との見方が聞かれた。
決算などを手掛かりにした物色は活発だった。住友ファーマやソニーグループが大幅高だった。スクウェア・エニックス・ホールディングスは上場来高値を更新した。一方、決算発表後に商船三井が急落。東京メトロ、日立製作所は軟調だった。
日経平均は、3万6000円を3月28日以来約1カ月ぶりに終値で回復した。急落前のレンジ下限でもあり、戻り待ちの売りが意識されやすいとの見方がある。東海東京の仙石氏は「決算シーズンは序盤であり、まずは内容を見極めたい」と話している。
TOPIXは0.63%高の2667.29ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.63%高の1372.68ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆4367億6100万円だった。
東証33業種では、値上がりはその他製品やサービス、医薬品など23業種、値下がりは海運や石油・石炭製品、輸送用機器など10業種だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.73%高の676.85ポイントと、3日続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが923銘柄(56%)、値下がりは650銘柄(39%)、変わらずは62銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 36045.38 205.39 35946.88 35,793.33─36,056.52
TOPIX 2667.29 16.68 2663.68 2,652.81─2,672.43
プライム指数 1372.68 8.57 1370.34 1,365.25─1,375.35
スタンダード指数 1281.46 8.09 1276.93 1,273.56─1,282.31
グロース指数 863.95 6.31 860.75 856.42─864.68
グロース250指数 676.85 4.91 674.51 670.47─677.51
東証出来高(万株) 228183 東証売買代金(億円) 54367.61