3月スーパー販売額は前年比2.2%増=日本チェーンストア協会
Tetsushi Kajimoto
[東京 24日 ロイター] - 日本チェーンストア協会が24日発表した3月の全国スーパーマーケット総販売額(47社、9479店)は、店舗調整後ベースで対前年比2.2%の増加となり、前月の0.3%減からリバウンドした。調整前ベースでは9%減だった。
コメ、生鮮野菜価格が高止まりする中、食料品が金額ベースで4.1%増だった。うちコメ等農産品(6.9%増)、畜産品(1.7%増)や惣菜(3.2%増)などが前年を上回った一方、紳士衣料品、家具・インテリア、家電製品は前年割れした。
今回の調査期間中、政府はコメの価格高騰を受けて備蓄米の放出を進めたほか、毎月勤労統計が実質賃金の低迷を示したり、タクシー運転手などサービス業従事者の景況感を示す「街角景気」の低下が公表された。他方、家計調査は家計の支出増を示し、コア消費者物価は2月に前年同月比で3%上昇した。
コメ・野菜等の食品価格の高止まりで、食品関係の販売額が増加する一方、3月は例年より全国的に気温が低い日が多く、春物衣料の売れ行きが伸びなかった可能性もある、と担当者は述べた。