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仏中銀総裁、IMF・世銀維持の重要性主張 「焦点絞っても」

2025年04月23日(水)11時11分

 4月22日、フランス銀行(中央銀行)のビルロワドガロー総裁(写真)は、たとえ金融安定や決済といった問題に焦点を絞るとしても、国際通貨基金(IMF)と世界銀行を維持すべきと主張した。写真は9日、パリで撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)

[ワシントン 22日 ロイター] - フランス銀行(中央銀行)のビルロワドガロー総裁は22日、たとえ金融安定や決済といった問題に焦点を絞るとしても、国際通貨基金(IMF)と世界銀行を維持すべきと主張した。

両機関の将来は、トランプ米大統領が全ての多国間機関への加盟を見直すと表明したことで疑問視されている。今週はワシントンで春季会合が開催されている。

ビルロワドガロー氏は会議に向けての演説で、自由主義的国際秩序の二つの要とされる両機関の存続の必要性を強調。「この偉大な国で生まれ運営されているIMFや世界銀行のような多国間機関を、より明確な目標を持って維持していこう」と訴えた。

同氏が「実用的な多国間主義」と表現した内容は広範囲に及び、「金融の安定、国境を越えた決済と暗号資産、サイバーセキュリティー、金融犯罪対策、極端な気候変動の防止」が含まれる。

IMFと世界銀行は、第二次世界大戦の終結後、荒廃した経済の再建と支援、将来の安定確保を目標に設立された。

近年では主に貧しい国々に融資を行っており、気候変動、多様性、包摂性といった問題に重点を置くようになっている。

トランプ政権当局者は、両機関のトップに、それぞれの仕事に集中するよう促す発言をしている。

ロイター
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