債務再編を検討する国向けに手引書、近く公表へ=IMF専務理事

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事(写真)は17日、債務再編を検討している国向けの新しい手引書を「グローバル・ソブリン債務ラウンドテーブル」が近く公表すると明らかにした。米ワシントンのIMF本部で同日撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
Andrea Shalal
[ワシントン 17日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は17日、債務再編を検討している国向けの新しい手引書を「グローバル・ソブリン債務ラウンドテーブル」が近く公表すると明らかにした。
IMF、世界銀行、20カ国・地域(G20)などが参加し、2023年2月に設立されたこの組織は、来週ワシントンで開かれるIMF・世界銀行春季会合期間中の23日に非公開の会合を開く予定だ。
ゲオルギエワ氏は講演で「持続不可能な公的債務を抱える国々は、場合によっては債務再編を求めるという難しい決断を下すことも含め、持続可能性を回復するために積極的に動くべきだ」と述べた。
比較的小さい国は世界的な貿易摩擦の影響を深刻な形で受け、それは成長率の低下とインフレ率の上昇を引き起こす可能性があるものの、高債務への対処や為替レートの柔軟性維持など、自国の問題に取り組むべきだとした。
関係筋によると、この手引書は財務相や中央銀行に対してさらなるガイダンスと方向性を提供し、債務再編のためにすでに実施されている手続きを明確にするもので、「政策立案者が複雑なプロセスをかじ取りするのを手助けするもう一つのツール」という。
これ以上の詳細は今のところ不明だ。