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仏エルメス、米で関税を価格転嫁へ 第1四半期は予想下回る7%増収

2025年04月17日(木)18時02分

4月17日、 フランスの高級ブランド、エルメスが発表した第1・四半期の売上高は市場予想をわずかに下回った。パリの同店舗前で2月撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)

Mimosa Spencer Tassilo Hummel

[パリ 17日 ロイター] - フランスの高級ブランド、エルメスが17日発表した第1・四半期の売上高は市場予想をわずかに下回った。中国の販売が引き続き低迷した。

米国で関税の負担を全て消費者に転嫁する方針も表明。通常の値上げ(今年は6─7%前後)に加えて価格を引き上げることになる。

米国では5月1日から全ての事業部門で新たな関税を受けた値上げを実施し、関税の影響を「完全に相殺」する。

第1・四半期の売上高は、為替変動の影響を除くベースで7%増の41億ユーロ(46億6000万ドル)。HSBCによると、ビジブルアルファがまとめた市場予想は9.8%増だった。

エリック・デュハルグエ最高財務責任者(CFO)は記者団に対し、米国ではまだ消費者の行動に大きな変化は見られないとした上で「当然、米国については慎重な姿勢を取っている」と述べた。米国の販売は2桁増だった。

中国については、大幅な改善の兆しは見られないが、消費喚起に向けた政府の取り組みは明るい兆候だと述べた。

欧州の販売は13.3%増。年初のドル高で米国人観光客が増えた。ただ、その後ドルが下落しているため、こうした明るい傾向は長続きしない可能性があるという。

ロイター
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