再送ディスコ、4ー6月期は前四半期から営業益半減 出荷額は1割増
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[東京 17日 ロイター] - 半導体製造装置のディスコは17日、2025年4ー6月期の営業利益が前四半期比53.9%減の238億円(前年同期比28.7%減)になる見通しと発表した。IBESがまとめたアナリスト4人の予想平均値388億円を下回った。
純利益は同56.7%減の167億円(同29.6%減)を見込む。売上高の先行指標となる出荷額は同10.2%増の1020億円(同横ばい)を予想している。
今年度は量産用途の設備投資に動きがみられず、消耗品の動向を注視しているとした。生成AI(人工知能)向けは需要が継続し、装置の出荷が継続するとみている。
トランプ米政権の関税政策も注意深く見ており、会見した鈴木寛之・IR室長代理は「最終需要がどうなるかは半導体メーカーの顧客と投資意欲にどう影響してくるか、そこが非常に重要なポイントだと理解している」と述べた。
自社の生産は米国の関税政策に関係なく、国内で続ける方針とした。鈴木氏は「現時点では米国など海外での生産を検討している状況ではない」と語った。
25年3月期の連結営業利益は前年同期比37.3%増の1668億円だった。期末配当は1株289円に決定した。中間配当と合わせ、年間は1株413円とした。