オープンAI、マスク氏を逆提訴 営利化巡る訴訟で「嫌がらせ」

生成人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した米オープンAIは9日、同社の営利化を巡り訴訟を起こした実業家イーロン・マスク氏が嫌がらせ行為を行っているとして、「違法で不当な行為」の差し止めを求め、同氏を逆提訴した。写真は3月24日、ホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
Anna Tong
[サンフランシスコ 9日 ロイター] - 生成人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した米オープンAIは9日、同社の営利化を巡り訴訟を起こした実業家イーロン・マスク氏が嫌がらせ行為を行っているとして、「違法で不当な行為」の差し止めを求め、同氏を逆提訴した。
オープンAIは現在の資金調達ラウンドで400億ドル全額を確保するために年内に営利企業への移行を完了させる必要がある。
同社は裁判所への提出文書で、マスク氏が悪質なキャンペーンを展開し、Xのフォロワー2億人超に拡散したり、オープンAIの資産に対する見せかけの買収提案を行ったりするなど、同社に損害を与えるために利用可能なあらゆる手段を試みたと主張。
マスク氏がこれ以上攻撃しないよう求めるとともに、すでに受けた損害に対し、マスク氏の責任を追及するよう求めた。
双方は来年春に陪審裁判を開始する予定。
マスク氏の弁護団はコメント要請に応じていない。