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各国通商政策の不確実性「十分注意」、影響見極め適切に政策=日銀総裁

2025年04月09日(水)16時01分

 4月9日 日銀の植田和男総裁(写真)は9日、経済・物価は日銀の展望リポートで示してきた見通しにおおむね沿って推移しているが、「ここにきて各国の通商政策等の今後の展開を巡る不確実性が高まっている点には十分に注意していく必要がある」との認識を示した。写真は3月19日、都内で撮影(2025年 ロイター/Manami Yamada)

Takahiko Wada

[東京 9日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は9日、経済・物価は日銀の展望リポートで示してきた見通しにおおむね沿って推移しているが、「ここにきて各国の通商政策等の今後の展開を巡る不確実性が高まっている点には十分に注意していく必要がある」との認識を示した。米関税政策の影響を含め内外の経済・物価情勢、金融市場の動向を丁寧に確認し、経済・物価の見通しやリスク、見通しが実現する確度を点検しながら「適切に政策を判断していく」とした。

信託大会であいさつした。

植田総裁は、景気の改善が続き、これまで示してきた見通しが実現していくとすれば「それに応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と述べた。その上で、日銀の見通しが実現していくか「毎回の金融政策決定会合で予断を持たずに点検していく必要がある」と話した。

景気については「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している」としたほか、基調的な物価上昇率は「現時点では2%を下回っているものの、賃金の上昇が続くもとで徐々に高まってきている」と述べた。

ロイター
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