2024年第4四半期末の外貨準備高、12兆3600億ドルへ減少=IMF

国際通貨基金(IMF)が3月31日に発表した公的外貨準備の通貨別構成(COFER)調査によると、2024年第4・四半期末に世界で保有されていた外貨準備高は12兆3600億ドルと、24年第3・四半期末の12兆7500億ドルから減った。資料写真(2025年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)が3月31日に発表した公的外貨準備の通貨別構成(COFER)調査によると、2024年第4・四半期末に世界で保有されていた外貨準備高は12兆3600億ドルと、24年第3・四半期末の12兆7500億ドルから減った。うち単一通貨での外貨準備高は24年第3・四半期末の11兆8400億ドルから11兆4700億ドルへ減少した。
基軸通貨のドル建てで集計している外貨準備高で、ドルが占める割合は57.3%から57.8%へ上がった。24年第4・四半期にドルの価値が他の通貨に対して7.7%上昇したのに伴い、他の通貨で保有する準備高のドル建ての価値が減った。
ただ、カナダドルの外貨準備高に占める割合は2.74%から2.77%へ上昇した。
一方、25年第1・四半期は米ドルの価値が4%弱下落した。
ニューヨークのジェフリーズで外国為替取引(FX)のグローバルヘッドを務めるブラッド・ベクテル氏は「米国は世界で最も流動性も厚みもある市場になっている」としながらも、「特に中国、インド、ロシアなどでは金(ゴールド)への配分が大きく変わっている。COFERのデータはそれを拾い出していない」と指摘した。
外貨準備高に占めるユーロの割合は24年第3・四半期に20.0%だったのが第4・四半期は19.8%に、英ポンドも4.98%から4.73%へそれぞれ低下した。
人民元は横ばいの2.18%となり、円は5.83%から5.82%へとほとんど変わらなかった。