午前の日経平均は続伸、トランプ関税への不安後退 中盤から伸び悩む

3月25日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比109円61銭高の3万7890円15銭と続伸した。写真は都内で2020年10月撮影(2025 ロイター/Issei Kato)
Fumiya Mizuno
[東京 26日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比109円61銭高の3万7890円15銭と続伸した。トランプ関税に対する不安が後退し、米国株高の流れを受けて朝方は幅広く物色され、一時370円85銭高の3万8151円39銭まで上昇した。しかし、その後買いが続かず後半は伸び悩み、前日に続いて3万8000円が壁として意識されるような動きとなった。
25日の米国株式市場は、トランプ政権が関税政策でより柔軟な姿勢を取るとの期待が広がり上昇。日本株もその流れから前日の好地合いを引き継ぎ、幅広く物色された。為替相場の落ち着きも注目され、地合いの好転が顕著となっている。
ただ、25日と同様、朝方は勢い良く上値を追ったものの、3万8000円を超えたところで押し戻されたことによって「3万8000円が重いと感じさせた。あすの権利付き最終売買を通過した後、3万8000円を回復できるかどうかがポイントになる」(国内証券ストラテジスト)という。
市場では「円高懸念、トランプ関税など不安材料は後退したものの、期末のポジション整理、配当権利狙いなど明確な目的がない投資家以外、小口も大口も期末直前のここで動くのは難しい」(雨宮総研代表の雨宮京子氏)との指摘もあった。
TOPIXは0.18%高の2802.54ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9581億5700万円だった。
東証33業種では、値上がりはその他製品、保険業、電気機器など22業種、値下がりは電気・ガス業、サービス業、輸送用機器など11業種だった。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株が堅調となっているほか、任天堂がしっかり。半面、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなどがさえない。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが897銘柄(54%)、値下がりは650銘柄(39%)、変わらずは89銘柄(5%)だった。