米ロビンフッドのイベント賭けサービス、マサチューセッツ州が調査

3月24日、米マサチューセッツ州のビル・ガルビン州務長官は、インターネット証券のロビンフッドが立ち上げを決めた、バスケットボール全米大学選手権(NCAAトーナメント)の試合結果などさまざまなイベントに賭けることができるサービスについて調査を開始したと明らかにした。写真は米ニューヨークで2021年7月撮影(2025 ロイター/Andrew Kelly)
Nate Raymond
[ボストン 24日 ロイター] - 米マサチューセッツ州のビル・ガルビン州務長官は24日、インターネット証券のロビンフッドが立ち上げを決めた、バスケットボール全米大学選手権(NCAAトーナメント)の試合結果などさまざまなイベントに賭けることができるサービスについて調査を開始したと明らかにした。
州務長官は州の証券規制当局のトップ。ガルビン氏は民主党出身で、州レベルでは最も取り締まりに積極的な証券規制当局者の1人として知られる。
ガルビン氏はロイターの取材に、ロビンフッドが「特に若者の間で人気のあるスポーツイベントのギャンブルを証券口座にリンクさせている」ことに懸念を表明。「これは投資家を健全な投資から遠ざけるギミック(仕掛け)を得意とする会社が打ち出した新たなギミックに過ぎない」と述べた。
州務長官事務所の当局者によると、長官事務所は先週ロビンフッドに召喚状を送り、同社の証券口座を利用している州内の居住者のうち大学スポーツイベントに賭けている人数について情報を提供するよう求めた。
米国ではバスケットボールの大学チャンピオンを決める男女のNCAAトーナメントが行われている最中。このトーナメントは人気が高く、「3月の熱狂」とも呼ばれている。
ロビンフッドは先月、米プロフットボールNFLの王者決定戦「スーパーボウル」の試合結果に賭けるサービスを開始したが、米商品先物取引委員会(CFTC)の要請を受けてサービスを中止した。