中国シャオミ、株式売却で55億ドルを調達 EV事業を強化か

3月25日、中国の大手スマートフォンメーカーで、電気自動車(EV)製造事業に昨年進出した小米科技(シャオミ)は、株式売却の規模を拡大して55億ドルを調達したと発表した。写真は2日、マドリードで行われた同社発表会で撮影(2025年 ロイター/Bruna Casas)
[25日 ロイター] - 中国の大手スマートフォンメーカーで、電気自動車(EV)製造事業に昨年進出した小米科技(シャオミ)は25日、株式売却の規模を拡大して55億ドルを調達したと発表した。
香港証券取引所に提出した開示資料によると、1株53.25香港ドルで8億株を売却。7億5000万株の売却を計画していたが、ブックビルディングを踏まえて規模を拡大した。最終的な価格は24日のローンチ時に投資家に提示されたレンジ(52.80─54.60香港ドル)の下限近くとなった。
同日終値からは6.6%のディスカウント。シャオミは調達資金を事業拡大、研究、技術開発の加速に充てるとしている。
シャオミは先週、今年のEV納入目標を30万台から35万台に引き上げた。
2024年のEV事業売上高は321億元(44億ドル)で、セダン「SU7」の納入台数は13万5000台以上と報告。27年に海外への出荷開始を目指していると表明した。
中国メディアがこれまでに報じたところによると、シャオミは北京南部に52ヘクタールの新たな土地を購入し、自動車工場の第3期を建設する。