インドで伊・独高級車メーカーが事業拡大へ、若年富裕層に照準

3月21日、イタリアの高級スポーツカーメーカー、ランボルギーニとドイツ自動車大手メルセデス・ベンツの高級車部門マイバッハがインドで事業拡大を計画している。写真はランボルギーニのウルスSE。2024年8月、ニューデリーで撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
[ニューデリー 21日 ロイター] - イタリアの高級スポーツカーメーカー、ランボルギーニとドイツ自動車大手メルセデス・ベンツの高級車部門マイバッハがインドで事業拡大を計画している。同国では超高級車を買い求める裕福な若年層が増えており、売上高を記録的な水準に押し上げていることが背景にある。
ランボルギーニの昨年のインドでの販売台数は前年比10%増の113台と過去最高を記録。同社幹部によると、同国に4カ所目のショールームの開設を検討しており、受注もこの18カ月、好調な水準が続いているという。
インドのランボルギーニ購入者の平均年齢は40歳未満で、中国に次いで若い。成功している新興企業が数多くあり、この種の自動車を購入できる若い富裕層が増えていることが明るい材料だ。
一方、マイバッハはインドを売上高で上位5位内に入る可能性のある市場とみている。24年の販売台数は前年比145%増の500台となった。自動車の平均価格が1万5000ドル程度のインドで、マイバッハの価格は32万5000ドルを上回る。同社幹部によると、インドは既に上位10位内の市場に成長した。
インドの急速な経済成長が若い世代のぜいたく品の購入に対する考え方に根本的な変化をもたらしているとはいえ、高級車の販売台数は年間総販売台数400万台の1%強を占めるにとどまり、超高級車の割合はさらに小さい。