米プライベートファンド、SECに前政権時代の規制見直し要請

米プライベートファンドの業界団体であるマネージド・ファンズ・アソシエーション(MFA)は、米証券取引委員会(SEC)に対して、過去4年間に導入した規制の改革または撤回を求める提言書を提出した。写真はワシントンにあるSEC本部。昨年11月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Carolina Mandl
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米プライベートファンドの業界団体であるマネージド・ファンズ・アソシエーション(MFA)は、米証券取引委員会(SEC)に対して、過去4年間に導入した規制の改革または撤回を求める提言書を提出した。
提言は、トランプ大統領が指名したマーク・ウエダSEC委員長代行に宛てた書簡の中で行われ、全部で10項目からなる。「市場参加者のコストと負担を軽減し金融市場の効率性を向上させる」としている。
見直しを求めているのは、ゲンスラー前委員長の下で2023年に導入した、国債のレポ取引や現物債売買について原則的に中央清算機関を経由することを義務付ける規則や、情報開示強化など。米国債取引の中央清算義務付けの前に市場インフラの改善を支援するよう要請した。
米国債の中央清算を促す新規則については、SECは先月、業界団体からの要請に応じて、完全実施の時期を1年延期した。