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中国10年債利回りが3カ月ぶり高水準、目先の追加利下げ観測後退

2025年03月10日(月)12時49分

[上海 10日 ロイター] - 中国国債の価格が10日序盤の取引で下落(利回りは上昇)し、10年債利回りは3カ月ぶりの高水準となった。政策当局者の発言を受けて目先の追加利下げ観測が後退した。

10年債利回りは一時1.8%まで上昇し、昨年12月12日以来の高水準を付けた。直近では1.775%となっている。

中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は先週、この数年で利下げと預金準備率引き下げを繰り返す中、中国の金融政策は概して緩和的だと評価。国内外の経済・金融情勢を踏まえ、「適切な時期に」金利と預金準備率を引き下げると述べた。

この発言は利下げが間近に迫っているとの一部の投資家の期待を打ち消した。

開源証券のアナリストはノートで「総裁の解釈は『適度に緩和的な』政策に対する市場の誤解を正すのに役立った。たとえ2025年に利下げがないとしても、現在の金融政策はすでに適度に緩和的だ」と記している。

30年債利回りは2ベーシスポイント上昇し、1.995%となった。

ロイター
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