トランプ氏の25%関税、独VWは回避の可能性 他社も影響見極め

ドイツ自動車最大手フォルクスワーゲン(VW)は3月6日、トランプ米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に課した25%の関税について、北米で生産される同社の車両は適用を免れる可能性が高いとの見方を示した。2月26日、オランダのナイメーヘンで撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)
Nora Eckert Victoria Waldersee
[デトロイト 6日 ロイター] - ドイツ自動車最大手フォルクスワーゲン(VW)は6日、トランプ米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に課した25%の関税について、北米で生産される同社の車両は適用を免れる可能性が高いとの見方を示した。
トランプ氏は同日、今週発動したメキシコとカナダに対する25%の関税について、「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除すると表明した。
VWの広報担当者は、同社の北米車はUSMCAの条件を順守していると述べた。
BMWの広報担当者は、米国とメキシコで生産された車両はUSMCAの規定に適合しておらず、追加関税の対象となる可能性があると述べた。BMWの米国販売の約10%はメキシコからの輸入であり、同社は関税に反対していると述べた。「結局のところ、関税は顧客にとって有害であり、製品をより高価にし、革新性を低下させる」と声明で述べた。
マツダは「USMCAの下でメキシコで生産するマツダ3とCX─30は向こう30日間、追加関税の対象にならない」との認識を示したものの米政権から最終的、確定的な指針が示されるのを待っていると説明した。
メルセデス・ベンツは、カナダとメキシコからの輸入関税の変更について、まだ詳細を確認していないとし、USMCAに準拠しているかどうかには言及を避けた。日産自動車もコメントを控えた。