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独BMW、米関税回避のための特別な交渉は不要=幹部

2025年02月21日(金)11時45分

 2月20日、ドイツの高級車大手BMWの購買担当幹部は、関税を回避するために米国と特別な交渉をする必要はないとの見方を示した。写真は同社のロゴ。フランスのパリで昨年10月撮影(2025 ロイター/Benoit Tessier)

Victoria Waldersee

[ランツフート(ドイツ) 21日 ロイター] - ドイツの高級車大手BMWの購買担当幹部は、関税を回避するために米国と特別な交渉をする必要はないとの見方を示した。米国での同社プレゼンスと米当局者との良好な関係を理由として挙げた。

米サウスカロライナ州にあるBMW工場は生産台数で世界最大であり、中国、ドイツ、英国を含む市場への主要輸出企業である。そのため、トランプ米大統領が自動車輸入に約25%の関税を課す計画を実行に移した場合、同社は生産を再編成し、地元市場向けの生産を増やす余地がある。

同社幹部は17日、次期EVシリーズ「ノイエクラッセ」の新技術を紹介するイベントで記者団に対し「金額ベースではBMWは米国から自動車を輸出する最大の企業だ」と語った。関税免除の交渉を考えているかとの質問に対し、交渉が必要な状況にあるとは思わないと説明した。

トランプ大統領の関税は4月2日から発効する可能性があり、BMWの競合であるアウディとポルシェなど米国生産のないブランドにとっては痛手となる。

VWのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は今週、ドイツの放送局ZDFの取材に対し、同社が米国に投資した数十億ドルを想起させるためトランプ氏関係者に接触していると語った。

ロイター
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