ＥＵ、車関税削減で協議の用意 米との互恵的通商望む＝通商担当委員

米国を訪問している欧州連合（ＥＵ）のシェフチョビッチ委員（通商担当）は１９日、ＥＵは米国との互恵的な通商を望んでいるとし、自動車などに対する関税の削減や撤廃などについて協議する用意があると述べた。写真は１７日、ドイツ・ハンブルグ港で撮影（２０２５年　ロイター/Fabian Bimmer）

[ワシントン １９日 ロイター] - 米国を訪問している欧州連合（ＥＵ）のシェフチョビッチ委員（通商担当）は１９日、ＥＵは米国との互恵的な通商を望んでいるとし、自動車などに対する関税の削減や撤廃などについて協議する用意があると述べた。

シェフチョビッチ氏はワシントンのアメリカン・エンタープライズ公共政策研究所で開かれた会合で、米国による関税措置と、これに対するＥＵの報復関税措置を回避したい意向をトランプ政権に伝えるとし、「ＥＵは公平性、負担の共有、互恵的利益を促進するディール（取引）を望んでいる」と語った。

その上で「工業製品などに対する関税の引き下げ、もしくは撤廃について協議する用意がある」とし、双方の自動車関税引き下げも協議の対象になるとの見方を示した。

シェフチョビッチ氏は、ラトニック米商務長官のほか、米通商代表部（ＵＳＴＲ）代表に指名されているジェミソン・グリア氏らと会談する予定。