コメルツ銀行、3900人削減発表 財務目標引き上げ
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2月13日、ドイツのコメルツ銀行は、3900人の人員削減と一段と野心的な財務目標を発表した。写真は同行ロゴ。2016年2月、フランクフルトで撮影(2025年 ロイター/Ralph Orlowski)
Tom Sims Patricia Weiss
[フランクフルト 13日 ロイター] - ドイツのコメルツ銀行は13日、3900人の人員削減と一段と野心的な財務目標を発表した。イタリアの同業ウニクレディトによる買収を回避する戦略刷新の一環。
人員削減は2028年までに主にドイツで実施する。国外で新規の雇用も行うため、フルタイムの従業員数は3万6700人で変わらない見通し。
ベッティーナ・オルロップ最高経営責任者(CEO)は、同行の「多大な潜在的価値」を引き出すため、数カ月にわたって戦略の刷新に取り組んできた。
コメルツ銀行は、今回発表した一連の対策を通じて、独立路線を維持できることを投資家に示したい考え。
25年に7億ユーロ(7億3000万ドル)のリストラ費用を計上することも明らかにした。
27年の目標も一部引き上げた。27年の純利益目標を従来の36億ユーロから38億ユーロに引き上げたほか、27年のコスト・インカム・レシオ(経費率)目標を従来の54%から53%に修正した。
同行の通期決算は予想を上回る20%の増益となっており、オルロップ氏は「今後数年のための強固な基盤を得られた」と述べている。
人員削減は自然減と早期退職を通じて進める。的を絞った買収を行い、戦略的な提携を重視する方針も示した。
コメルツ銀行はウニクレディトのアプローチを「敵対的」と批判している。