米デュポン、今年の利益見通しが予想超え 電子機器需要好調で
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米化学大手デュポンは11日、2025年通期調整後1株利益について4.30─4.40ドルとの見通しを示し、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の4.33ドルと比べて高い水準となった。写真は2021年8月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
Seher Dareen
[11日 ロイター] - 米化学大手デュポンは11日、2025年通期調整後1株利益について4.30─4.40ドルとの見通しを示し、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の4.33ドルと比べて高い水準となった。電子機器向けの旺盛な需要が背景にある。
この日発表した第4・四半期の調整後1株利益は1.13ドルとなり、アナリスト予想の0.98ドルを上回った。
人工知能(AI)ベースの技術に使用される半導体市場の急成長が高度な半導体の製造、パッケージングと組立工程を支えるデュポンに追い風となっている。
同社幹部は決算発表後の電話会議で、第4・四半期のAI関連の売上高は前年同期比30%増となり、エレクトロニクス部門をスピンオフ(分離・独立)する今年はさらに増加する見通しを示した。
デュポンは売上高で最大のエレクトロニクス事業を11月1日までに分社化する計画。第4・四半期の同事業の純売上高は10.6%増となり、通期利益見通しを押し上げた。
当初は会社を3分割する計画だったが、水関連事業の分離は断念した。同事業は中国の需要低迷で売上高が減少している。第4・四半期の売上高は6.4%増だった。主に医療用包装の販売量が増えたことが理由。
同部門は浄水技術の提供と医療用包装を手がけている。幹部らは、今年の売上高の伸び率は1桁台半ばから後半を見込んでいるとし、同部門でのM&A(合併・買収)に投資する意向を表明した。