英中銀、利下げ余地限定的 今年と来年に1回ずつ=シンクタンク
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英シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は12日、今年の英経済は堅調な成長を遂げ、インフレ率は低下すると予想した上で、イングランド銀行(英中央銀行)の追加利下げ余地は小さいと見込んだ。写真は2月3日、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)
David Milliken
[ロンドン 12日 ロイター] - 英シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は12日、今年の英経済は堅調な成長を遂げ、インフレ率は低下すると予想した上で、イングランド銀行(英中央銀行)の追加利下げ余地は小さいと見込んだ。
今年の英国の経済成長率は1.5%との見通しを示した。これは、英中銀が先週示した予想の2倍に当たり、先月のロイター調査のエコノミスト予想の平均1.3%を上回る水準。
スティーブン・ミラード暫定所長は「昨年末は消費者と企業の景況感が落ち込み国内総生産(GDP)を圧迫したが、10月予算で発表された政府支出の大幅増の影響で2025年はもっと良くなる」とした。
インフレ率は、1月に3.2%でピークに達し、今年の平均は2.4%、26年は2%と予想。中銀よりも穏やかなインフレを予想した。
その上で、英中銀は今年と26年に25ベーシスポイント(bp)ずつ利下げを行い、政策金利は4%に低下するとの見通しを示した。