中国CATL、香港上場を申請 調達額50億ドルとの見方
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中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は2月11日、香港市場への上場に向け、規制当局に申請書を提出した。写真は同社工場。2024年11月、福建省寧徳市で撮影(2025年 ロイター/Kevin Krolicki)
Scott Murdoch
[シドニー 11日 ロイター] - 中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は11日、香港市場への上場に向け、規制当局に申請書を提出した。関係筋によると、新規株式公開(IPO)は少なくとも50億ドル規模になるとみられている。
CATLは提出書類で、調達額には言及しなかったが、調達資金の一部をハンガリーでの73億ユーロ(75億3000万ドル)規模の電池工場建設に充てると述べた。
調達額に関するロイターのコメント要請には応じなかった。
50億ドルになるとみられるCATLのIPOは、ディールロジックのデータによると、香港IPOとしては62億ドルを調達した2021年の動画投稿アプリ運営の快手に次ぐ規模となる。
CATLの中国深セン市場上場株は過去1年間で約61%上昇しており、時価総額は1兆1000億元(1505億4000万ドル)。
CATLの香港上場計画は地政学的緊張が高まっていることが背景にある。米国防総省は1月、中国軍との協力が疑われる企業リストに、CATLや騰訊控股(テンセント・ホールディングス)を含む中国ハイテク関連企業を追加した。
当時、軍への関与を否定したCATLはこの日の提出書類でも「誤った指定に対処するため米国防総省と積極的に協議している」とした。