ニュース速報
ビジネス

一律関税案、貿易赤字削減効果「検討すべき」 USTR代表候補

2025年02月07日(金)07時55分

トランプ米大統領が米通商代表部(USTR)代表に指名したジェミソン・グリア氏は2月6日、輸入品に一律関税を課す構想について、米国の貿易赤字への影響を評価するため、さらなる検討が必要との見方を示した。2024年12月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

David Lawder Andrea Shalal

[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領が米通商代表部(USTR)代表に指名したジェミソン・グリア氏は6日、輸入品に一律関税を課す構想について、米国の貿易赤字への影響を評価するため、さらなる検討が必要との見方を示した。上院財政委員会の指名公聴会で述べた。

貿易相手国に対し、米市場へのアクセスを維持するには輸入障壁を引き下げる必要があるとも警告した。

トランプ氏が大統領選で公約した少なくとも10%の一律関税導入案について、大統領が就任初日に署名した通商に関する覚書に基づき検討すると述べた。覚書は4月1日までに報告書をまとめるよう指示している。

グリア氏は拡大する米貿易赤字への影響も検証すると言明。「貿易赤字は大部分が海外に流出した製造業の雇用を表している」とし、一律関税は「貿易赤字と(雇用の)海外移転の方向を逆転させられるか、調査・検討すべきものだ」と述べた。

ベトナムなど関税・非関税障壁が高い一部の国との間で貿易赤字が拡大しているのは「大きな問題」とも指摘。USTR代表に就任すれば、米との貿易不均衡が大きい国の不公正な通商慣行を速やかに検証するとした。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日銀物価見通し実現なら27年末までに中立金利到達=

ビジネス

BIS、トランプ政策巡る不確実性に警鐘 経済・中銀

ビジネス

ノルウェー政府系ファンド、投資先にESG対応要求を

ワールド

ブラジルインフレ率、今年は緩和も6月まで目標超えへ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 3
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮兵が拘束される衝撃シーン ウクライナ報道機関が公開
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 6
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 7
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 8
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 9
    「僕は飛行機を遅らせた...」離陸直前に翼の部品が外…
  • 10
    フジテレビ「最大の経営危機」、本番はむしろこれか…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 6
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 7
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中