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仏ペルノ・リカール、売上高予想を下方修正 中国の関税響く

2025年02月06日(木)19時48分

仏蒸留酒大手ペルノ・リカールは6日、2025年以降の売上見通しを下方修正した。同社ブランドの蒸留酒、昨年11月撮影。(2025 ロイター/Priyanshu Singh/File Photo/File Photo)

Dominique Patton Emma Rumney

[パリ/ロンドン 6日 ロイター] - 仏蒸留酒大手ペルノ・リカールは6日、2025年以降の売上見通しを下方修正した。中国でコニャック「マーテル」などの販売が低迷していることが理由。

欧州連合(EU)が中国製の電気自動車(EV)に対する関税を導入したことを受けて、中国政府がEU産ブランデーに関税を発動したことが響いた。

1週間前倒しで発表した半期決算では米国と中国の販売がそれぞれ7%、25%急減した。25年は1桁前半の減収になる見通し。従来予想は小幅な増収だった。

同社の株価は3%上昇。アナリストによると、決算と業績見通しが市場予想と一致した。

中国事業は引き続き非常に低迷しており、現時点の情報では春節(旧正月)が非常に低調で、贈答品が大幅に落ち込んだという。

米政府はメキシコ、カナダ、EUに対する関税を警告しており、アイリッシュ・ウィスキー、カナディアン・ウィスキー、テキーラなどの販売に影響が出る可能性がある。

2027─29年のオーガニック売上高の予想は従来の4─7%増から3─6%増に下方修正した。26年は移行期になるという。

ロイター
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