米との経済対話で合意、メキシコ高官「関税交渉はまだ始まらず」
2月5日、米国とメキシコは域内サプライチェーン(供給網)の強化や外国投資のトレーサビリティ(追跡可能性)といった経済問題について、継続的かつオープンな対話を行うことで合意した。メキシコ経済省のルイス・ロセンド・グティエレス通商担当次官がロイターに明らかにした。写真は米・メキシコ国境の橋。メキシコのシウダー・フアレスから1月撮影(2025年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)
[メキシコ市 5日 ロイター] - 米国とメキシコは5日、域内サプライチェーン(供給網)の強化や外国投資のトレーサビリティ(追跡可能性)といった経済問題について、継続的かつオープンな対話を行うことで合意した。メキシコ経済省のルイス・ロセンド・グティエレス通商担当次官がロイターに明らかにした。
両国の高官がホワイトハウスで会い、北米貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の改定に向けた公開協議の開始について話し合ったという。
グティエレス氏は「今のところ、関税についてはまだ話し始めていない」と説明した。
トランプ米大統領は、メキシコとカナダ両国に25%の関税をかけると表明したが、麻薬と移民に取り組むという両国の約束と引き換えに発動を1カ月先送り。メキシコは治安要員1万人を国境に派遣することに同意した。
グティエレス氏は、メキシコのシェインバウム大統領の指示で3日にワシントンに到着し、トランプ政権高官と面会したという。