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米国株式市場=続落、対メキシコ関税延期で下げ幅は縮小

2025年02月04日(火)06時36分

米国株式市場は続落して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。トランプ米大統領が週末に発表したメキシコとカナダ、中国への関税を受けて各国で安全資産への逃避が広がったが、同大統領がメキシコに対する関税発動を延期したことから、当初の大幅安からは下げ幅を縮小した。

トランプ氏は3日、メキシコに対する関税発動を1カ月見送ると発表。同国が合成麻薬フェンタニルなどの米国への流入を阻止するため国境警備を強化することで合意したと明らかにした。

同氏は1日、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税、中国からの輸入品に10%の追加関税を4日から課す大統領令に署名していた。

BMOファミリー・オフィスのキャロル・シュライフ最高投資責任者は「トランプ氏は関税がさまざまなことを実現するための主要な手段になると本気で考えている」とし、「関税はなくならないとみられ、市場は短期的に不安定になるだろう。同氏が欧州連合(EU)も視野に入れているのは明らかだ」と述べた。

シティのアナリストは「関税が長引けば市場はさらに下落する可能性が高く、インフレを助長する作用も出てくるだろう」と指摘した。

S&P総合500種の主要セクターは強弱まちまちで、ヘルスケアや主要消費財などディフェンシブセクターが上昇する一方、情報技術や一般消費財は下げが目立った。

関税発動を控えて動揺が広がったフォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)など自動車メーカーは下げ幅を縮小した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 44421.91 -122.75 -0.28 44268.15 44594.54 43879.06

前営業日終値 44544.66

ナスダック総合 19391.96 -235.49 -1.20 19215.38 19502.13 19141.15

前営業日終値 19627.44

S&P総合500種 5994.57 -45.96 -0.76 5969.65 6022.13 5923.93

前営業日終値 6040.53

ダウ輸送株20種 15927.65 -379.19 -2.33

ダウ公共株15種 1004.23 +4.69 +0.47

フィラデルフィア半導体 4924.81 -91.04 -1.82

VIX指数 18.62 +2.19 +13.33

S&P一般消費財 1885.80 -25.77 -1.35

S&P素材 559.31 +0.28 +0.05

S&P工業 1159.23 -12.11 -1.03

S&P主要消費財 875.65 +5.95 +0.68

S&P金融 852.26 -3.65 -0.43

S&P不動産 259.83 -0.54 -0.21

S&Pエネルギー 670.73 +2.78 +0.42

S&Pヘルスケア 1717.57 +6.81 +0.40

S&P通信サービス 372.10 -0.23 -0.06

S&P情報技術 4393.51 -80.73 -1.80

S&P公益事業 397.77 +1.84 +0.46

NYSE出来高 11.83億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 38945 + 345 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 38895 + 295 大阪比

ロイター
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