ニュース速報
ビジネス

米雇用コスト、第4四半期0.9%上昇 予想と一致

2025年02月01日(土)06時40分

米労働省が31日に発表した第4・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比0.9%上昇し、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン 31 ロイター] - 米労働省が31日に発表した第4・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比0.9%上昇し、ロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。

前四半期(0.8%)から伸びは小幅にとどまり、2024年終盤にインフレ抑制の停滞が懸念されていた米連邦準備理事会(FRB)にとって幾分の安心材料となった。

前年同期比では3.8%上昇し、前四半期の3.9%上昇から伸びは鈍化した。

労働コストの大部分を占める賃金・給与は前期比0.9%上昇。前四半期は0.8%上昇していた。前年同期比では3.8%上昇し、前四半期の3.9%から減速した。

インフレ調整後では前年同期比で0.9%上昇し、前四半期の1.4%から鈍化。実質所得の増加が支出の支えになった。

民間部門の賃金・給与は0.9%上昇した。前年同期比では3.7%上昇。前四半期は3.8%上昇だった。

州・地方政府の賃金上昇率は1.0%上昇と、前四半期から伸びは横ばいで推移した。前年同期比では4.5%上昇。

諸手当は0.8%上昇し、前四半期と同水準の伸びとなった。前年同期比では3.6%上昇。前四半期は3.7%上昇していた。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は「労働生産性が前年比2%前後の伸びを続ける限り、ECIは依然として物価安定と一致する」と指摘。その一方で、米新政権による「移民の強制送還が幾分かの圧力になる可能性がある」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:米大企業による多様性の取り組み、トランプ

ビジネス

アングル:海外勢、中国株の戦略修正 長期投資から短

ワールド

石油・ガス関税、2月18日前後に導入の公算 トラン

ビジネス

米国株式市場=反落、トランプ関税に身構え
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌の育て方【最新研究】
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 6
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 7
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 8
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 9
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 10
    またか...アメリカの戦闘機「F-35」が制御不能に「パ…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中