ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル堅調、FRBは利下げ手掛かり示さず

2025年01月30日(木)06時55分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して堅調に推移した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

(見出しを修正して再送します)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して堅調に推移した。米連邦準備理事会(FRB)はこの日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り金利を据え置いたものの、年内の追加利下げについては手掛かりをほとんど示さなかった。

FRBは全会一致で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25─4.50%に据え置くと決定した。

パウエルFRB議長は会見で、トランプ大統領の政策がどのような結果をもたらすかを判断するのは時期尚早であり、FRBの2%のインフレ目標は維持されるだろうと述べた。

マネックスUSAのトレーディングディレクター、フアン・ペレス氏は「FRBが利下げは不要と自信を持っていることはかなり理解できるし納得できる」と指摘。「少なくとも会見の質疑応答でパウエル議長は、さらなる証拠が出るまでは様子見姿勢を取ると非常に慎重だ。だから為替市場は崩壊しなかった。ドルは安定している」と述べた。

ドルはスイスフランに対して0.35%高の0.907フラン。

ドル/円は0.17%安の155.25円。

ユーロ/ドルは0.17%安の1.041ドルだった。

ドル指数は0.09%高の108.02。

カナダ銀行(中央銀行)は29日、主要政策金利を0.25%ポイント引き下げ3.00%とした。2025年の成長率見通しも引き下げ、米国の関税措置で持続的な高インフレが引き起こされる恐れがあると懸念を示した。

カナダドルは対米ドルで0.16%下落し、1ドル=1.44カナダドルとなった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.73%高の10万4067.20ドル。イーサリアムは2.71%高の3135.41ドル。

ドル/円 NY午後4時 155.35/155.37

始値 155.42

高値 155.60

安値 154.95

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0410/1.0412

始値 1.0400

高値 1.0428

安値 1.0383

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECB、4会合連続利下げ 一段の緩和排除せず

ビジネス

米新規失業保険申請、1.6万件減の20.7万件 予

ビジネス

米GDP、24年第4四半期速報値は+2.3%に減速

ビジネス

ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 3
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望している理由
  • 4
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 5
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 6
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 9
    世界一豊かなはずなのに国民は絶望だらけ、コンゴ民…
  • 10
    トランプ支持者の「優しさ」に触れて...ワシントンで…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 3
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 6
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 7
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 8
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 9
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 10
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中