米耐久財受注、12月のコア資本財0.5%増 予想上回る
米商務省が28日発表した2024年12月の航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は前月比0.5%増加した。2020年3月撮影(2025年 ロイター/Jason Redmond)
[ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した2024年12月の航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は前月比0.5%増加した。伸びは予想の0.3%を上回ったものの、米航空機大手ボーイングのストライキで航空機の納入に影響が出たことで、第4・四半期の企業の設備投資は全体として低調だった可能性がある。
それでも、企業の設備投資が第1・四半期に回復する見込みがあることを示唆した。
11月は0.9%増と、当初発表の0.4%増から上方修正された。
コア資本財の受注は前年比0.6%増加した。
コア資本財の出荷は0.6%増と、伸びは前月の0.4%から加速した。
機械受注は0.2%、電気機器・部品の受注は0.3%、コンピューター・電子製品の受注は0.1%、加工金属の受注は1.2%、それぞれ増加した一方、一次金属の受注は0.6%減少した。
資本財から国防関連を除いた受注は7.8%減。前月は3.2%減だった。一方、出荷は前月の0.9%減から、3.5%増に転じた。
輸送機器の受注は7.4%、民間航空機の受注は45.7%、それぞれ減少した。米ボーイングのウェブサイトによると、12月の航空機受注は142機。前月の49機から急増した。
自動車・部品の受注は0.2%減少した。
全体の耐久財受注(季節調整済み)は前月比2.2%減。予想は0.6%増だった。11月は2.0%減少していた。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの主任エコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「市場では、トランプ米大統領就任後の輸入品への関税を回避するために企業が投資プロジェクトを加速させた可能性があるとの見方が出ている」と述べた。
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