NY外為市場=ドル小幅安、トランプ氏の利下げ要求に反応
ニューヨーク外為市場ではドルが不安定な展開となる中、小幅下落した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが不安定な展開となる中、小幅下落した。トランプ米大統領が世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)での演説で「金利の即時引き下げ」を要求したことに反応した。
トランプ氏はまた、世界が身構える関税計画について、「米国で製品を製造すれば、地球上のどの国よりも低い税金が適用される」と言明したものの、具体的な詳細は示さなかった。
ソノラ・ウェルス・グループの投資顧問デビッド・エング氏は、関税を巡り「確実な情報はなく、明確な答えが出るまではさらに幾分の変動が続くだろう」と予想。「市場は利下げ、とりわけ利下げを示唆するより大きな兆候をより懸念しているようだ」と述べた。
日銀は23―24日の金融政策決定会合で、追加利上げを決める公算が大きい。
米連邦準備理事会(FRB)は28─29日に連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)は30日にそれぞれ理事会を開催する。市場ではECBが約96%の確率で利下げを実施すると見込んでいる。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.19%安の108.06。
ユーロ/ドルは0.14%高の1.0422ドル。
23日発表された18日までの新規失業保険週間申請件数は前週比6000件増の22万3000件で、市場予想の22万件を超えた。
カナダドルは0.16%高の1米ドル=1.435カナダドル。ただ、カナダ中銀は29日の金融政策決定会合で利下げを実施すると幅広く予想されている。
円は対ドルで0.33%高の155.99円。
ドルはオフショア中国人民元に対しては0.06%高の7.282元。
中国証券監督管理委員会(証監会)の呉清主席は23日、株式市場への長期資金流入を促す政府の計画により、国有保険会社から毎年少なくとも数千億元の新規資本が投入されるとの見方を示した。
ドル/円 NY午後3時 155.78/155.83
始値 156.53
高値 156.59
安値 155.75
ユーロ/ドル NY午後3時 1.0422/1.0424
始値 1.0403
高値 1.0438
安値 1.0373