三菱自、ホンダ・日産の持ち株会社に参画せず 上場維持で調整=関係筋
ホンダと日産自動車が設立へ向け協議を進める共同持ち株会社に、三菱自動車は参画しない方向で調整していることが分かった。写真は、合併協議に関する3社の共同記者会見に参加した同社の加藤隆雄社長。2024年12月、東京で撮影 (2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Maki Shiraki
[東京 24日 ロイター] - ホンダと日産自動車が設立へ向け協議を進める共同持ち株会社に、三菱自動車は参画しない方向で調整していることが分かった。三菱自は日産が筆頭株主のまま上場を維持し、両社との協業関係を続ける。事情を知る関係者3人が24日までに明らかにした。
同関係者らによると、三菱自は日産とホンダに比べて時価総額が小さく、持ち株会社に参画しても自社の意向を経営判断に反映することが難しいとみている。ホンダ、日産とは技術提携や車両供給などで協業可能との考えに傾いているという。
さらに三菱自の株主である三菱重工業や三菱商事など三菱グループの意向もあると、同関係者らは説明する。
三菱自は「現段階で様々な可能性を検討しており、方向性が決まったという事実はない」とコメントした。
ホンダと日産が昨年12月に経営統合に向けた協議・検討を開始すると発表した会見で、同席した三菱自の加藤隆雄社長は今年1月末をめどに持ち株会社へ参画するかどうかを判断するとしていた。1月に入ってからは「必ずしも経営統合ありきではない」と記者団に述べていた。