シティ、25年原油価格予想を上方修正 地政学的リスクで
1月22日、米金融大手シティグループは、2025年の原油価格予想を上方修正した。ロシアやイランを中心とした地政学的リスクを理由とした。写真はシティグループのロゴ。カナダのトロントで2017年10月撮影(2025 ロイター/Chris Helgren)
[22日 ロイター] - 米金融大手シティグループは22日、2025年の原油価格予想を上方修正した。ロシアやイランを中心とした地政学的リスクを理由とした。ただ、下半期に下落する可能性が高いとの見方を示した。
シティは、25年はイランやロシアとウクライナで続く地政学的リスクが供給過剰を払拭し、原油価格は上昇する可能性があるとしつつも、「トランプ米政権は取引をしたがっている」と分析した。
その上で、25年の北海ブレント原油平均価格を1バレル=67ドルとし、従来予想の62ドルから引き上げた。さらに、1─3月は75ドル、4─6月は68ドル、7─9月は63ドル、10─12月は60ドルにそれぞれ予想を上方修正したと発表。米WTIの平均価格予想も63ドルに引き上げた。従来予想は示さなかった。
シティは、25年はトランプ大統領のイランとロシアへの対応や時期が原油市場の動向や価格を左右すると指摘。また、25年の需給は日量80万バレルの供給過剰と予想した。