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中国株式市場、保険会社が毎年数千億元を投入へ=証監会

2025年01月23日(木)12時36分

 1月23日、中国証券監督管理委員会(証監会)の呉清主席は、株式市場への長期資金流入を促す政府の計画により、国有保険会社から毎年少なくとも数千億元の新規資本が投入されるとの見方を示した。写真は上海証券取引所。中国の上海で2020年2月撮影(2025 ロイター/Aly Song)

[上海 23日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)の呉清主席は23日、株式市場への長期資金流入を促す政府の計画により、国有保険会社から毎年少なくとも数千億元の新規資本が投入されるとの見方を示した。

保険会社が長期株式投資を行うための試験制度を今年前半に導入する計画で、規模は少なくとも1000億元(137億5000万ドル)になると述べた。

証監会は国有保険会社と民間保険会社の双方に対し、新規年間保険料収入の30%をA株に投資するよう奨励する。投資信託に対しては公募基金が保有するA株の時価総額を今後3年間で毎年10%以上増加させることを奨励する。

投資信託の運用会社には、運用する株式ファンドを増やすことや、ファンド販売手数料の引き下げ、上場投資信託商品(ETF)の開発も促す。

23日寄り付き直後の中国株式市場ではCSI300指数が1.47%上昇、上海総合指数は1.62%値上がりした。香港のハンセン指数も1%以上上昇した。

中国当局は昨年、株式市場を支援するため、8000億元規模のスワップ・再貸出開始制度などを導入した。

リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメントのアジア太平洋投資ストラテジスト、ベン・ベネット氏は、今回の措置について、資本市場を促進するこれまでの呼びかけと同じ方向性だと指摘。

「大きなサプライズではないが、具体的な措置が示されたのは好ましい。こうした政策が本格的に効果を発揮するには、成長・業績見通しの改善が伴う必要がある」と述べた。

CSI300指数は当局が最初の刺激策を発表した後の2週間で35%値上がりしたが、その後、政策履行の程度とペースに対する失望感から上昇分の半分を削っている。

ロイター
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