ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル155円台に下落、約1カ月ぶり安値

2025年01月17日(金)07時23分

 1月16日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落し、約1カ月ぶりの安値に沈んだ。この日発表された一連の米経済指標や、日銀の利上げ期待の高まりが背景。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落し、約1カ月ぶりの安値に沈んだ。この日発表された一連の米経済指標や、日銀の利上げ期待の高まりが背景。

日銀の植田総裁と氷見野副総裁の最近の発言から、少なくとも来週の政策会合で利上げが議論されるとの見方が強まっている。市場は50ベーシスポイント(bp)の利上げの確率は約79%とみている。

こうした思惑から、ドル/円は0.81%安の155.2円と、12月19日以来の安値を付けた。

インベスコのチーフグローバル市場ストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は、米ドルは複雑な値動きを見せると予想していたと指摘。「ドルは多くの他通貨に対しては強くなる一方で、円に対しては弱含みとなるだろう」と述べた。

ユーロ/ドルは0.1%高の1.03ドルとなった。

市場は、連邦準備理事会(FRB)の年内の利下げ見通しを見極めるため、一連の経済指標を消化している。

米労働省が発表した1月11日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万4000件増の21万7000件だった。エコノミスト予想は21万件だった。

一方、米商務省が発表した2024年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.4%増加。11月のデータも上方改定され、FRBが今年の利下げに慎重となる可能性を改めて示唆した。

主要通貨に対するドル指数は0.05%安の108.96となった。

英ポンドは対ドルで0.13%安の1.2228ドルとなった。取引序盤でポンドは対円でも急落した。

中国人民元は対ドルで1ドル=7.3316元。

ドル/円 NY終値 155.12/155.17

始値 155.77

高値 156.35

安値 155.11

ユーロ/ドル NY終値 1.0298/1.0300

始値 1.0289

高値 1.0314

安値 1.0261

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反落、一時500円超安 米大統領就任式控

ビジネス

午後3時のドルは一時1カ月ぶり154円台、日銀利上

ビジネス

12月末国内公募投信残高は前月比3.3%増の246

ビジネス

スペースXの宇宙船、打ち上げ後に空中分解 航空機運
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 2
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の超過密空間のリアル「島の社交場」として重宝された場所は?
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    内幕を知ってゾッとする...中国で「60円朝食」が流行…
  • 7
    ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 10
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も阻まれ「弾除け」たちの不満が爆発か
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 8
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 9
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 10
    古代エジプト人の愛した「媚薬」の正体
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中