NY外為市場=ドル155円台に下落、約1カ月ぶり安値
1月16日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落し、約1カ月ぶりの安値に沈んだ。この日発表された一連の米経済指標や、日銀の利上げ期待の高まりが背景。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で下落し、約1カ月ぶりの安値に沈んだ。この日発表された一連の米経済指標や、日銀の利上げ期待の高まりが背景。
日銀の植田総裁と氷見野副総裁の最近の発言から、少なくとも来週の政策会合で利上げが議論されるとの見方が強まっている。市場は50ベーシスポイント(bp)の利上げの確率は約79%とみている。
こうした思惑から、ドル/円は0.81%安の155.2円と、12月19日以来の安値を付けた。
インベスコのチーフグローバル市場ストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は、米ドルは複雑な値動きを見せると予想していたと指摘。「ドルは多くの他通貨に対しては強くなる一方で、円に対しては弱含みとなるだろう」と述べた。
ユーロ/ドルは0.1%高の1.03ドルとなった。
市場は、連邦準備理事会(FRB)の年内の利下げ見通しを見極めるため、一連の経済指標を消化している。
米労働省が発表した1月11日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万4000件増の21万7000件だった。エコノミスト予想は21万件だった。
一方、米商務省が発表した2024年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.4%増加。11月のデータも上方改定され、FRBが今年の利下げに慎重となる可能性を改めて示唆した。
主要通貨に対するドル指数は0.05%安の108.96となった。
英ポンドは対ドルで0.13%安の1.2228ドルとなった。取引序盤でポンドは対円でも急落した。
中国人民元は対ドルで1ドル=7.3316元。
ドル/円 NY終値 155.12/155.17
始値 155.77
高値 156.35
安値 155.11
ユーロ/ドル NY終値 1.0298/1.0300
始値 1.0289
高値 1.0314
安値 1.0261
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