ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル下落、CPI受けインフレ懸念緩和

2025年01月16日(木)07時25分

 1月15日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下げ幅を縮小した。2023年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Laura Matthews

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下げ幅を縮小した。この日は2024年12月の米消費者物価指数(CPI)でコアCPIの伸びが鈍化したことで米連邦準備理事会(FRB)が年内2回の利下げを行うとの見方が強まり、ドルは弱含みで推移した。

主要通貨に対するドル指数は0.1%安の109.07となった。13日には110.17と、26カ月ぶりの高値を付けていた。

来週20日にトランプ次期米大統領がホワイトハウスに返り咲くことを背景に、アナリストらはトランプ氏が掲げる一部の政策が経済成長を押し上げることで物価圧力が高まると予想する。

BNYメロンのFX・マクロ米州ストラテジスト、ジョン・ベリス氏は、市場は緩やかなディスインフレの進展を確認するために、今後入ってくるインフレ指標に注目することになると指摘。ただ、トランプ新政権は今年前半の基本的な多くの予想を覆すような政策を実施する公算が大きいと述べた。

ドル/円は0.93%安の156.49円。日銀の植田総裁の発言が円の強材料となった。同総裁は、今年も経済・物価情勢の改善が続いていくのであれば、それに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整すると述べた。

ポンド/ドルは0.1%高の1.2229ドル。英国立統計局(ONS)が発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.5%と、11月の2.6%から予想外に減速した。

ユーロは0.15%安の1.0299ドルとなった。 

イスラエル通貨シェケルは対ドルで約0.4%上昇し、1ドル=3.61シェケル。イスラエルとイスラム組織ハマスが15日、パレスチナ自治区ガザでの停戦で合意したことが材料視された。

中国人民元は対ドルで横ばいで推移。取引終盤で1ドル=7.3319元となった。

ドル/円 NY終値 156.47/156.48

始値 157.01

高値 157.08

安値 155.96

ユーロ/ドル NY終値 1.0289/1.0290

始値 1.0301

高値 1.0354

安値 1.0260

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

1月ロイター企業調査:8割が企業献金廃止に賛成、政

ビジネス

1月ロイター企業調査:人手不足の現状3割が「悪化」

ワールド

トランプ氏、LNG輸出許可の更新条件緩和へ=関係筋

ビジネス

日野自、認証不正問題で米当局と和解 制裁金は約18
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    韓国の与党も野党も「法の支配」と民主主義を軽視している
  • 4
    ド派手な激突シーンが話題に...ロシアの偵察ドローン…
  • 5
    中国自動車、ガソリン車は大幅減なのにEV販売は4割増…
  • 6
    【随時更新】韓国ユン大統領を拘束 高位公職者犯罪…
  • 7
    ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険
  • 8
    カリフォルニアの山火事が生んだ火災積雲を激写──NASA
  • 9
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 10
    「日本は中国より悪」──米クリフス、同業とUSスチ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」
  • 4
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 5
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 6
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 7
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 8
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 9
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 10
    古代エジプト人の愛した「媚薬」の正体
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中