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気候関連イニシアチブが活動一時停止、ブラックロック離脱受け

2025年01月14日(火)15時05分

2050年までに温室効果ガスの実質排出ゼロを目指す資産運用会社でつくるグループ「ネット・ゼロ・アセット・マネジャーズ・イニシアチブ(NZAMI)」は1月13日、活動を一時停止すると発表した。この数日前、資産運用世界最大手の米ブラックロックがNZAMIからの離脱を発表していた。ニューヨーク証券取引所で2022年7月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Simon Jessop Ross Kerber

[ロンドン/ボストン 13日 ロイター] - 2050年までに温室効果ガスの実質排出ゼロを目指す資産運用会社でつくるグループ「ネット・ゼロ・アセット・マネジャーズ・イニシアチブ(NZAMI)」は13日、活動を一時停止すると発表した。この数日前、資産運用世界最大手の米ブラックロックがNZAMIからの離脱を発表していた。

ブラックロックは9日、離脱理由について、NZAMI加盟に伴い気候変動対策を巡る混乱が起き、公的機関からの法的な問い合わせを受けていることを挙げた。

米共和党の政治家は化石燃料企業への投資方針を巡り、数カ月にわたって圧力をかけていた。トランプ次期大統領の就任を控え、圧力はさらに強まることが懸念されている。

NZAMI加盟社は実質排出ゼロ目標を支持し、企業の株主総会などで影響力を行使することを誓約している。同グループのウェブサイトによれば、現在325社以上が署名し、資産運用総額は57兆5000億ドル以上となっている。

ロイターがNZAMIの会員あての書簡を確認したところ、NZAMIの運営を支援するパートナー・グループは、同イニシアチブの活動を見直すことを決定した。

米国における最近の動向や、投資家それぞれの法域における規制や顧客の期待の違いから、NZAMIが新たなグローバル環境においても目的に適合したものであることを確認するため、見直しに着手したと説明している。

また、この見直しに伴い、NZAMIは会員の目標実施状況と報告を追跡する活動を一時停止するとした。

ロイター
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