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午後3時のドルは158円前半で底堅い、米雇用統計前の調整売りも

2025年01月09日(木)15時36分

 1月9日、午後3時のドルは158円前半と、前日のニューヨーク市場終盤から小幅にドル安/円高の水準で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Atsuko Aoyama

[東京 9日 ロイター] -

午後3時のドルは158円前半と、前日のニューヨーク市場終盤から小幅にドル安/円高の水準で取引されている。年始からの買いの勢いが続いて底堅く推移しているが、あすの米雇用統計を前にした持ち高調整で上値は重くなっている。

前日海外時間では、トランプ次期米大統領が掲げる関税強化政策によるインフレ上振れ懸念で米金利が上昇して、ドルが買われた。きょうの東京時間では仲値公示以降、日経平均の下げや米金利の低下をながめていったん158円を割り込む場面もあったが、終盤は再び158円台に乗せた。

日銀がきょう発表した「地域経済報告」(さくらリポート)は、1月利上げの手掛かりの一つとして注目されていたものの、SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人・金融市場調査部長は「1月の利上げを一気に後押しする内容ではなかった」との見方を示した。

きょうは米国のカーター元大統領の国葬で米国株式市場などが臨時休場となる。雇用統計を前に持ち高調整が入りやすい状況だが、上田氏は雇用統計が強い数字ならドルが一段高となる一方、仮に弱い内容となったとしても「ドル買いのトレンドが転換していくとはみていない」と述べた。

英国の財政問題への懸念が強まる中、前日に下げが目立ったポンドは194円半ば。前日は30年債入札が不調で、落札金利が27年ぶりの高水準となったことで、10年債利回りが2008年以来の水準へ上昇。インフレの再加速などにより、「悪い金利上昇」(外為仲介業者)との指摘も出ていた。

英国では2022年に、当時のトラス政権が財源の裏付けのないまま大規模な支出増を打ち出して、国債価格が急落した経緯があるため、市場では当時のような「トラス・ショックの再来となりかねない」(外銀関係者)と警戒する声もあった。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 158.04/158.08 1.0306/1.0308 162.89/162.95

午前9時現在 158.18/158.21 1.0312/1.0314 163.15/163.17

NY午後5時 158.35/158.37 1.0318/1.0319 163.39/163.42

ロイター
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