NY外為市場=ドル上昇、2年ぶり高値付近 対円では下落
ニューヨーク外為市場では、ドルが幅広く上昇し、2年ぶりの高値付近を維持した。2022年4月撮影(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)
[ニューヨーク 30日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが幅広く上昇し、2年ぶりの高値付近を維持した。一方、日本円は対ドルで5カ月ぶりの安値から小幅上昇した。
市場は米連邦準備理事会(FRB)が来年利下げ幅を縮小するとの見通しを引き続き織り込んでいる。
インフレ率がFRBの目標である2%を上回っているため、米ドルはここ数週間上昇している。アナリストらはまた、トランプ次期米大統領の政策が来年、成長を押し上げ物価圧力を高めるとも予想している。
ドル指数は0.1%上昇の108.08。今年は6.6%上昇する基調にある。12月20日には2年ぶり高値の108.54を付けていた。
円は日米間の大きな金利差の影響を受けており、ドル/円は年間で11.4%上昇。これは4年連続の上昇となる。この日終盤は0.51%安の157.02円だった。
一部のアナリストは、来年は日銀の利上げとFRBの緩和により円が恩恵を受けるとみているが、米国債利回りは上昇し続けていることから、この見方はまだ為替レートに反映されていない。
シティ・インデックスの市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「目標を上回るインフレが2024年の大半にわたって続く中、円安がさらに進めば物価上昇圧力がさらに高まる可能性がある。自国通貨を支えるため、日銀はより大幅な利上げを開始することを望むかもしれない」と述べた。
トレーダーらはまた、円安が続いた場合に日本の当局が介入する可能性にも注目している。
ユーロ/ドルは0.25%安の1.0401ドル。年間では5.8%下落する基調にある。市場は2025年に欧州中央銀行(ECB)がFRBよりも速いペースで利下げを実施すると予想している。
英ポンドは0.26%安の1.2546ドル。年間では1.4%の下落ペースとなっている。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.17%下落して9万4222ドルとなった。年間では約122%急騰している。
ドル/円 NY終値 156.83/156.86
始値 157.62
高値 157.64
安値 156.68
ユーロ/ドル NY終値 1.0407/1.0408
始値 1.0447
高値 1.0458
安値 1.0373
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