午後3時のドルは156円後半へ小幅安、円安けん制が上値抑制
12月24日、 午後3時のドルは156円後半と、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の水準で推移している。写真は日本円と米ドルの紙幣。2022年9月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
Atsuko Aoyama
[東京 24日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 156.98/157.03 1.0396/1.0398 163.15/163.20
午前9時現在 157.18/157.19 1.0402/1.0406 163.45/163.47
NY午後5時 157.16/157.21 1.0405/1.0406 163.51/163.57
午後3時のドルは156円後半と、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の水準で推移している。クリスマス休暇を控え全般閑散だったものの、5カ月ぶりの高値圏を推移する中、加藤勝信財務相の円安けん制発言が上値を抑制した。
朝方は、米国のハイテク株高の流れを引き継いだ日経平均の動向や米金利の上昇がドル/円の支えとなったが、マイナスに転落した日経平均が下げを拡大すると、ドル/円も下押しされた。
午前には加藤勝信財務相が円安進行について「行き過ぎた動きには適切に対応する」などと発言したことが伝わった。直後の反応こそ限定的だったものの「時間差をもって効いてきている」(為替ブローカー)との見方もあり、次第にドルの上値が重くなった。
あすにかけて、クリスマス休暇で米国をはじめ多くの市場が休場か短縮取引となる。市場では「ドル/円のボラティリティーは急低下している。動意づく材料もなく、ドル/円は高値圏でとどまる」(都銀の為替担当者)との声も聞かれた。
明日は日銀の植田和男総裁が経団連の審議委員会で講演する。市場では関心を寄せる声が多く、ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏は12月会合後の総裁会見で円安が加速したこともあり、明日の講演では「円安けん制のトーンを強めてもおかしくない。同じトーンならさらに円安が進みかねない」との見方を示した。
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