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BYDブラジル工場建設現場、中国人が「奴隷労働」=労働検察庁

2024年12月24日(火)21時24分

ブラジル労働検察庁は12月23日の会見で、中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)がブラジル北東部バイア州で保有する工場の建設現場で、中国人労働者163人が「奴隷のような状況」で作業を行っていることが判明したと発表した。11月17日、同州カマサリにあるBYD工場の建設予定地で撮影(2024年 ロイター/Adriano Machado)

By Fabio Teixeira

[リオデジャネイロ 23日 ロイター] - ブラジル労働検察庁は23日の会見で、中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)がブラジル北東部バイア州で保有する工場の建設現場で、中国人労働者163人が「奴隷のような状況」で作業を行っていることが判明したと発表した。

当局によると、労働者らは中国で別の会社に雇われ、ブラジルに不正な形で連れてこられた。ブラジルの法律で認められている時間を超える長時間労働に従事し、週7日間連続で働かされることもあり、当局が劣悪な環境とする宿泊施設に収容されるなど、労働法違反が行われていた。

BYDは声明で、雇用した企業との関係はすでに断っており、当局と協力して労働者に支援を提供しているとした。労働当局は労働者を雇用した企業の名前を明らかにしていない。

ブラジルでは奴隷のような状況には強制労働だけでなく、借金による束縛、劣悪な労働条件、健康を害する長時間労働、人間の尊厳を侵害するあらゆる労働が含まれる。

労働検査官は、労働者は宿舎を出る際は許可を求めなければならず、少なくとも107人は雇用主によってパスポートを没収されており、労働現場の状況は危険だったと指摘した。

作業現場では最低限の安全条件が満たされていないという。作業は現在進行中で、罰金はまだ科されていない。

ロイター
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