ニュース速報
ビジネス

英独10年債利回り差、ドイツ統一以来34年ぶり高水準 金利見通し乖離で

2024年12月19日(木)00時44分

18日の取引で、英10年債と独10年債の利回り格差が拡大し、1990年終盤のドイツ統一以来34年ぶりの高水準に達した。写真は7月、ロンドンの英中銀前で撮影(2024年 ロイター/Maja Smiejkowska)

[ロンドン 18日 ロイター] - 18日の取引で、英10年債と独10年債の利回り格差が拡大し、1990年終盤のドイツ統一以来34年ぶりの高水準に達した。

LSEGのデータによると、利回り差は一時230.3ベーシスポイント(bp)。イングランド銀行(英中銀)と欧州中央銀行(ECB)の金利見通しの乖(かい)離を反映している。

英10年債利回りは今年に入り1%ポイント超上昇し、4.56%を超えている。

18日発表された11月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.6%上昇と、8カ月ぶり高水準となった。英中銀が価格上昇の重要な指標とするサービス価格上昇率は5.0%で、伸びは10月と同じだった。

11月のユーロ圏CPI改定値は前年比2.2%上昇した。

金利先物市場では、英中銀による利下げ幅は今後12カ月で50bpという見方が織り込まれており、これは2025年末までに25bp刻みの利下げが2回実施されることを意味する。

半面、ECBは同時期、4─5回の利下げが見込まれている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米経常赤字、第3四半期は13.1%増の3109億ド

ワールド

イタリア大手銀、コメルツ銀への出資引き上げ ドイツ

ワールド

NATO移管のウクライナ支援調整組織が始動=事務総

ワールド

米下院委、不品行ゲーツ議員の倫理報告書公表へ 数日
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 2
    遠距離から超速で標的に到達、ウクライナの新型「ヘルミサイル」ドローンの量産加速
  • 3
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが物議...事後の悲しい姿に、「一種の自傷行為」の声
  • 4
    「制御不能」な災、黒煙に覆われた空...ロシア石油施…
  • 5
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 6
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 7
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 8
    アサドは国民から強奪したカネ2億5000万ドルをロシア…
  • 9
    年収200万円は「低収入ではない」のか?
  • 10
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 1
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 2
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 3
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 4
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 7
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 10
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中