ニュース速報
ビジネス

ランボルギーニ、EV発売を29年に1年延期 市場準備整わずとCEO

2024年12月18日(水)15時21分

 伊ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン最高経営責任者(CEO)は16日、初の電気自動車(EV)モデルの発売を1年先送りし、2029年になるとの見通しを示した。写真はランボルギーニのロゴ。シンガポールで2012年11月撮影(2024年 ロイター/Edgar Su)

[サンタアガタ・ボロネーゼ(イタリア) 16日 ロイター] - 伊ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン最高経営責任者(CEO)は16日、初の電気自動車(EV)モデルの発売を1年先送りし、2029年になるとの見通しを示した。またトランプ次期米政権による関税引き上げが懸念される中、あくまでもイタリアでの生産にこだわる姿勢を示した。

フォルクスワーゲン傘下のランボルギーニはこれまで、初のEVモデルは28年に発売するとしていた。ライバルのフェラーリは、25年第4・四半期に初のEVを発売する予定だ。

ヴィンケルマンCEOは記者団に「29年のEV発売が遅いとは思わない。われわれのセグメントでは25年や26年に市場の準備が整うとは考えていない」と述べた。

ランボルギーニは今年から、新型SUV「ウルスSE」、スポーツカー「レブエルト」、新型スポーツカー「テメラリオ」と、付加価値税を除く価格で30万ユーロ(31万5000ドル)を超えるハイブリッド車3モデルのラインナップをそろえた。

ヴィンケルマン氏によると、同社は電動化を急がず、欧州連合(EU)規制の見通しがより明確になるのを待っているという。35年から内燃エンジン車の新車販売を禁止するEU規制は、26年に見直しが予定されている。

トランプ次期米大統領がEUに新たな関税を課す姿勢を示したことで事業への影響はあるかと問われ、ヴィンケルマン氏はコメントを避けたが、「ランボルギーニがイタリアや(本社のある)サンタアガタ以外で生産されることは考えられない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国都市部の若年層失業率、11月は16.1% 3カ

ビジネス

日産とホンダ、持ち株会社設立へ協議 経営統合も視野

ビジネス

三菱重、伊藤栄作CTOが社長CEOに昇格へ 泉沢氏

ワールド

11月訪日外国人は前年比3割増の318万人、年間累
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 2
    揺るぎない「価値観」を柱に、100年先を見据えた企業へ。
  • 3
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが物議...事後の悲しい姿に、「一種の自傷行為」の声
  • 4
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 5
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 6
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 7
    爆発と炎上、止まらぬドローン攻撃...ウクライナの標…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    ChatGPT開発元の「著作権問題」を内部告発...元研究…
  • 10
    ウクライナ侵攻によるロシア兵の死者は11万5000〜16…
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 3
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 4
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 7
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 8
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 9
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 10
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 6
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中